歩く。しゃがむ。階段を昇り降りする。走る。着地する。私たちが日常生活やスポーツで行うさまざまな動作に、足関節は関わっています。その中で、背屈・底屈を主に担う関節が「距腿関節」です。
なぜ距腿関節を学ぶことが重要なのでしょうか? それは、距腿関節を理解することが、足首だけではなく、人の「動き」を考える一つの重要な視点になるからです。
【ご注意】以降でご紹介する研究・エビデンスの内容は、距腿関節への理解を深めていただくために主催者(合同会社Loop smile)が独自にまとめた一般的な医学的背景です。セミナー当日の講義内容とは一致しない場合があります。実際の講義内容・構成は、講師である木村凌先生に完全にお任せしております。
距腿関節は、脛骨・腓骨と距骨によって構成され、主として背屈・底屈に関与します。しかし、人が実際に動くとき、距腿関節だけが単独で動いているわけではありません。
足部。足関節。膝関節。股関節。そして身体全体。複数の関節や組織が関わることで、一つの動作が成立しています。
だから、足関節の動きが変わったとき、変化するのは「足首だけ」とは限らない。実際に、足関節の可動性と下肢運動との関連は、さまざまな研究で検討されています。
スクワット。片脚動作。着地。そこで膝が内側へ入っている。そんな動作を見たとき、膝や股関節だけに注目していないでしょうか。
2018年、17研究を統合したシステマティックレビュー・メタ解析では、足関節背屈ROMの低下とDynamic Knee Valgus(動的膝外反)との関連が報告されています。
ただし、ここで重要なのは、「背屈制限がDynamic Knee Valgusを引き起こす」と断定することではありません。この研究が示しているのは「関連」です。だからこそ、膝の動きを考えるときにも、足関節という視点を持つ。一つの関節だけではなく、下肢全体から動作を見る重要性が見えてきます。
ジャンプから着地する。このとき身体は、足関節・膝関節・股関節などを使いながら、身体運動をコントロールしています。
足関節背屈ROMと着地メカニクスについて検討したシステマティックレビューでは、背屈ROMが制限された場合、下肢の着地メカニクスが変化する可能性が報告されています。
一方で、「どの運動学的・運動力学的変数が、どのように変化するのか」については研究間で結果が一致していません。だから、「足首が硬い=この動きになる」ではありません。人によって異なる運動戦略を、足関節を含めて考える。その視点が重要になります。
歩行における足関節も、単純に「背屈する」「底屈する」という関節角度だけでは捉えきれません。
歩行のstep-to-step transitionでは、足関節周囲の筋腱系から正の機械的パワーが生み出されます。これは一般的に、ankle push-offと呼ばれています。
歩行バイオメカニクスの研究では、このankle push-offが、遊脚の加速そして身体重心(Center of Mass:COM)の加速の双方に寄与することが示されています。
つまり、足関節は「何度動くか」だけを見るものではない。歩行という動作の中で、どのように機能しているのか。そこまで考えることで、足関節を見る視点は大きく変わります。
研究では、足関節背屈ROMとDynamic Knee Valgusとの関連。背屈ROM制限と着地メカニクス。歩行時の足関節周囲におけるmechanical power。さまざまな観点から、足関節と人の動きとの関係が検討されています。
もちろん、足関節だけで人間の動作すべてを説明することはできません。だからこそ重要なのは、「原因は足首だ」と決めつけることではありません。
人の動きを見るときに、「距腿関節」という視点を持っていること。足部だけではない。膝だけでもない。股関節だけでもない。身体全体の中で、距腿関節を考える。
そのためにも、まずは一つの関節について深く知ることが、人の動きを考えるための土台になります。
「背屈・底屈をする関節」「足首が硬い」「背屈が出ない」それだけで終わっていないでしょうか。
歩行。スクワット。階段昇降。着地。私たちが当たり前に行っている動作の中に、足関節は存在しています。だからこそ、「距腿関節」を、改めて学ぶ。
今回、理学療法士 木村 凌先生をお招きし、「距腿関節」をテーマとしたセミナーを開催します。
※定員に達し次第、受付を終了いたします。
スポーツ整形外科 → 野球チームトレーナー → 訪問看護 → 独立開業
病院勤務を通して、医療の枠だけでは救えない人がいることを痛感。「病院でできないことに挑戦するため」に独立開業。その結果、クチコミと紹介のみで9:00〜深夜2:00まで満席のサロンを実現。さらに"在り方"をベースにした経営を軸に、開業4年で5店舗展開。
整体院開業を機に美容と健康の繋がりに着目し、現在はエステ、整体院、サウナ、ピラティススタジオを経営。教育事業では、これまでの臨床経験や解剖学、身体の知識を生かし、国内外でセラピスト向けの教育活動を行っている。
現在は「THE ROOTS®︎」「THE ROOTS SKIN LABO+」「THE ROOTS Pilates」「THE 99°F」を滋賀県内で展開。「理学療法士が活躍できる世界をつくる」という理念のもと、医療の枠を超えたセラピストの可能性を広げる活動を続けている。
下のボタンから申し込みフォームを開き、必要事項をご入力のうえお申し込みください。
※タップすると新しいタブで申し込みフォームが開きます
振込後は k.hemmy@loop-smile.com へ一報ください。こちらからの返信をもって、お申し込み完了となります。